ピロリと胃がん

胃底腺ポリープ 胃がんのリスクは皆無である。
胃底腺ポリープ 胃がんのリスクは皆無である。

今日のインターネットのニュースで胃のバリウム検査について載っていました。

 

http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_360492/

 

現在までわたくしは内視鏡検診、ABC検診、バリウム検査の読影をしているのですが、書かれていることはほとんど正しいと思います。

しかし、それぞれに利点と欠点があり、それらをうまく運用することが大切だと思います。

 

まずバリウム検査について述べます。

バリウム検査による胃がん検診は確かに早期の胃がんは見つけることは難しいと思います。

しかし、この検査でピロリ菌に感染している胃炎なのか、除菌していた後の胃炎か、または、これまで全くピロリ菌に感染したことがない胃なのか大体はわかります。

 

バリウム検査で、ピロリ感染を指摘できる胃は、胃がんのリスクがあるわけで、除菌治療も必要ですから、私は要精査に判定し内視鏡検査をしてもらいます。

多分、読影医の中にはバリウム検査の感染の所見がわからない人も多いようです。

外来にバリウム検査で、ポリープを指摘され来院される方がいまだに多いです。

このほとんどの人は胃底腺ポリープで、これはピロリ菌のいない健康な胃にできるポリープです。

このポリープ所見でひっかけている読影医師はせっせと胃がんに縁のない人を内視鏡検査に回しているのです。

こういう読影医師はピロリ菌感染胃炎を多分指摘していないと思います。

バリウム検査の読影には一定の指針があるわけではなく、おのおの自己流に読影しています。

一昔前は、ほとんどの人がピロリ感染をしていましたので、ポリープのようなものが胃がんである可能性があり、その時代はそれで通用していたと思いますが、今は感染している人のほうが圧倒的に少ないので、ポリープで内視鏡に回すのは完全に空振り三振です。退場を願いたい。

 さらに悪いことは、内視鏡検査になり、このポリープの生検され、「良性のポリープですが、毎年検査してください。」とかいわれ、毎年胃カメラ検査する羽目になる。患者にとっても、国にとっても時間と医療費の無駄遣いである。現在、内視鏡の解像度が上がり、特に、ピロリ感染のない健康な胃の女性1/3にこのポリープが見られます。定期的な検査など必要ありません。医療制度と医療機関の犠牲にならないよう気をつけましょう

 

この記事で言われているように、バリウム検査による被爆は、胸部レントゲンに比べ何十倍になります。

ピロリ菌のいない人に漫然と毎年バリウム検査をして被爆させるのは、放射線をただ浴びせているだけです。つまり、放射線浴びせ実験をしているだけです。

 

1度バリウム検査をすればピロリ感染があるかどうかなど、胃がんのリスクがわかりますから、胃がんのリスクのない人は、つまり「胃底腺ポリープのような所見がある人はもうこの検査をしないように」と知らせるべきです。

過去の方法でただ漫然として行われているバリウム検診はNGです。

人間ドックのバリウム検査も同類です。

 

 

一方、記事に言われているように、内視鏡検査が万能なわけではないと思います。

これも、だれに検査をしてもらうかが非常に大切です。

 

先程の胃のポリープがあるといわれて、毎年、口からのつらい検査を受けている方、毎年内視鏡検査をしているのにピロリ菌感染がそのままの方…

 

かかっている検査機関や医師を変えてください。

 

胃がんや食道がんのリスクが少ない人は毎年、検査をする必要はありません。

最初に内視鏡検査をした時、患者のがんリスクを診断してくれるドクターを自分で見つけることが大切であります。

 

また、内視鏡医がみな早期の胃がんを見つけられるスキルがあるわけではありません。

進んでいる癌でも胃潰瘍と誤診する医師もいると思いますので、自分の胃をゆだねるドクターをしっかり選ぶ事が肝心です。

 

最後にABC検診ですが、これはペプシノーゲン値とピロリ菌の抗体検査をして、胃がんのリスクを判定する検診です。

確かにペプシノーゲンの値と内視鏡検査所見での胃の粘膜のいたみ方がかなり相関しているようです。

ただ、感染している人は胃カメラ検査を受けるわけで、内視鏡でリスク判定ができるので、感染があるかどうかを調べる抗体検査だけで十分であると思います。

 

しかし、現在運用されているこの検査の抗体検査のカットオフ値が非常に不適切で、スクリーニング検査なのに、約1割の人が偽陰性になる値が使用されています。

カットオフ値を下げればいいだけのことですが、採用された時点での健保組合、自治体での決まりを変えることが難しいようで、不適切な状態で現在運用されています。

 

 

 
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